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by rtanaka
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特集:ノーベル物理学賞 受賞者に聞く
特集:ノーベル物理学賞 受賞者に聞く - 毎日jp(毎日新聞)
今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった小林誠・高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)名誉教授(64)は8日、東京都千代田区の日本学術振興会で、1973年に同賞を受けた江崎玲於奈・横浜薬科大学長(83)と対談した。小林氏は受賞について「研究者にとって最高の賞をもらいました」と喜ぶ一方、「重圧を感じてきました」と率直に感想を述べた。また、社会における基礎科学の役割は「いろいろな可能性を用意することにある」と持論を語った。

日本人4氏がノーベル賞を受賞した。特に物理学での受賞は、自分自身が学生時代に専攻していたこともあり感慨深い。

この記事では、今年ノーベル物理学賞に輝いた小林誠名誉氏と1973年に受賞した江崎玲於奈氏の対談と、同じく今年ノーベル物理学賞に輝いた益川敏英氏のインタビューが掲載されている。

南部陽一郎氏も含め、3氏が受賞した物理学賞は素粒子の分野の基礎研究である。これは、湯川秀樹博士氏以来脈々と受け継がれている分野だけに、この分野での受賞は大きな意味があるだろう。一方、最近は基礎研究が注目されることが少なくなり、日本でも技術面が注目されることが多く将来が危惧されている。

対談中でこの点に触れ、長い視野に立ち研究、評価される基礎研究の重要性と、現在の教育現場への危機感が語られていて大いに共感した。

また、対談中で江崎氏が
「科学技術」という言葉は誤解を生みます。「科学」と「技術」は性格や価値が違います。科学は新しい知識を生み出すことに価値がある。ところが、技術は新しい富を生むことに価値がある。また、科学の分野では協力が大事、技術の分野では競争が大事です。協力なら、必ずしも速く走る必要はないわけです。ブレークスルー、役に立つということは、科学から技術へ知識が移ること。科学の分野で社会に大きな影響を与えるのは、ブレークスルーを求めたいわけです。小林さんの知識が直接、富には結びつかないわけですが、科学が豊かな知識を持つとやがてそれが技術に渡って実際の富を生みだすイノベーション(技術革新)のもとになるわけです。
と話している。これは、基礎研究と技術の関わり方を端的に表現された、とても意義深い話だと思う。多くの(特に若い世代の)人たちが、科学と技術に対してこのような認識を理解して、双方の価値を正しく認識して欲しい。

「理科離れ」といわれるようになって久しいが、実際には受験戦争の犠牲によるものではないか。今回の受賞を機にこうしたことが認識され、教育の現場に反映されることを願う。そして、若い世代の人達が、考える楽しみや喜びを取り戻すきっかけになって欲しい。そして、経済・産業重視の現代から早く脱皮して、価値ある社会になることを切望する。
by rtanaka | 2008-10-09 13:18 | news
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